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3 損害賠償の範囲

(7) 過失相殺
(イ) 過失相殺とは

Q. 自動車事故の被害者にも落ち度があった場合、加害者は被害者に生じた損害の全部を賠償しなければならないのでしょうか
A
  • 過失相殺
    被害者に過失(落ち度・不注意)があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができるとされています(過失相殺。民法722条2項)。
    あくまでも「できる」とされているため、過失相殺をするかどうかは裁判所が自由に判断します。したがって、場合によっては、被害者の過失を全く考慮せず、加害者が被害者に生じた損害の全部を賠償しなければならないということもあり得ます。
  • 過失相殺のパターン化
    被害者に生じた損害の何割を加害者に賠償させるか(過失相殺の割合)は、まさにケースバイケースですので、具体的な事案における具体的な過失相殺割合は、弁護士に相談して、最終的には裁判で決着をつけることになりますが、実務に基づいて、自動車事故の類型毎に過失相殺割合をパターン化した『民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準』(判例タイムズ社東京地裁民事交通訴訟研究会編)が作成され、基本的には実務上の参考にされています。