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3 損害賠償の範囲

(7) 過失相殺
(ロ) 被害者側の落ち度と自賠責保険

Q. 被害者側に落ち度があっても、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)から保険金は全額支払われるのですか
A
  • 自賠責保険と過失相殺
    自賠責保険は被害者の保護を目的とする制度ですから、被害者の保護を優先させるため、自賠責保険金の支払にあたっては、被害者が加害者に対して損害賠償を請求する場合と全く同じように過失相殺が行われることはありません。
  • 重過失減額
    (1) 被害者の過失割合が7割未満の場合には、保険金は一切減額されません。
    (2) 後遺症を除く傷害事故の場合には、被害者に7割以上10割未満の過失がある場合には、全損害額が保険金額に満たない場合には全損害額から、保険金額以上となる場合には保険金額から、また、損害額が20万円未満の場合はその損害額から、減額により20万円以下となる場合は20万円から、2割減額された金額の保険金が支払われます。
    (3) 後遺症または死亡事故の場合には、被害者に7割以上8割未満の過失がある場合には、全損害額が保険金額に満たない場合は全損害額から、保険金額以上となる場合は保険金額から2割減額された金額の保険金が支払われます。
    (4) 同じく、後遺症または死亡事故の場合で、被害者に8割以上9割未満の過失がある場合には3割、9割以上10割未満の過失がある場合には5割の減額がなされた保険金が支払われます。
    (5) なお、被害者に100%の過失がある場合に、自賠責保険金の支払を受けられないことは言うまでもありません。