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3 損害賠償の範囲

(7) 過失相殺
(ヲ) 過失相殺と損益相殺の順序

Q. 自動車事故の被害者が社会保険給付金を受け取った場合で、被害者自身にも落ち度(過失)があった場合、社会保険給付金による損益相殺後の損害額につき過失相殺されるのですか、それとも、過失相殺後の損害額から社会保険給付金により損益相殺されるのですか。過失相殺と損益相殺の順序につき教えてください
A
  • 労災保険給付金の場合
    自動車事故の被害者が労災保険給付金を受け取った場合、賠償すべき損害額から保険給付金が控除されます(損益相殺)。
    そして、被害者自身にも過失があり、過失相殺される場合の過失相殺と損益相殺の順序につき、判例は、過失相殺後に損益相殺を行うとしています。
  • 健康保険給付金の場合
    健康保険給付金の場合も、賠償すべき損害額から保険給付金が控除(損益相殺)されますが、過失相殺との順序は労災保険給付金の場合とは異なり、実務は、損益相殺後に過失相殺を行うとしています。
  • 障害厚生年金の場合
    障害厚生年金についても損益相殺の対象になります。そして、過失相殺との順序は、損益相殺後に過失相殺されるのが実務の扱いです。
  • 自賠責保険金および任意保険金の場合
    自賠責保険金や任意保険金も損益相殺の対象になります。そして、過失相殺との順序は、過失相殺後に損益相殺されることになります。