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5 自動車保険

(2) 任意自動車保険
(ソ) 対人賠償保険に特有の免責事由

Q. 対人賠償責任保険に特有の免責事由にはどのようなものがありますか
A
対人賠償責任保険においては、次に掲げる者が自動車事故の被害者であることが免責事由とされており、この場合には保険金が支払われません。
  • 保険証券に記載された被保険者(記名被保険者)
    記名被保険者が第三者に対して損害賠償責任を負担することによって被る損害を填補するのが対人賠償責任保険の目的であるため、記名被保険者自身が被害者である場合には、対人賠償責任保険から保険金は支払われません。この場合、自損事故保険や搭乗者傷害保険から保険金を受け取ることになります。
  • 被保険自動車を運転中の者、その父母、配偶者、子
    (1) 運転者は、加害者として損害賠償責任を負担する立場にあるため、運転者自身が被害者となっても、対人賠償責任保険から保険金は支払われません。この場合、自損事故保険から保険金を受け取ることになります。
    (2) また、被害者が運転者と親子または夫婦の関係にある場合にも、対人賠償責任保険から保険金は支払われないこととされています(親族間事故免責条項)。これは、このような関係がある場合には、通常、損害賠償請求は行われず、家庭内の問題として処理されるからとされています。なお、免責される親族関係の範囲は、「父母、配偶者、子」に限られ、祖父母、孫、兄弟姉妹は含ません。「父母」は実父母だけでなく養父母も含みますが、義父母は含まれません。「配偶者」には内縁関係にある者も含まれます。「子」は実子と養子の両方を含みます。
  • 被保険者の父母、配偶者、子
    (1) この場合も上記2の親族間免責条項と同様の趣旨により、免責とされています。
    (2) この免責事由は、損害賠償責任を負担する被保険者が数名いる場合には、それぞれの被保険者ごとに適用されます(個別適用条項)。
  • 被保険者の業務に従事中の使用人
    被保険者の業務に従事中の使用人が被害者となった場合(労働災害)、労災保険により損害が填補されることなどから、対人賠償責任保険からは保険金は支払われないこととされています。
    この場合も、個別適用条項が適用されます。
  • 被保険者の使用者の業務に従事中の他の使用人
    被害者が、被保険者と同じ使用者に雇用されている使用人である場合、換言すれば、被保険者の同僚である場合、対人賠償責任保険からは保険金は支払われません。
    この場合も、個別適用条項が適用されます。