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6 紛争の解決方法

(2) 示談
(ヘ) 損害賠償金の仮払いまたは内払い

Q. 自動車事故の当事者間で損害賠償につき争いが決着する前に、被害者が損害賠償金の仮払い、または、内払いを受けることはできませんか
A
  • 仮渡金・内払
    自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)会社から、死亡事故の場合で290万円、傷害事故の場合、程度に応じて40万円、20万円、5万円の仮渡金の支払を受けられる制度があります。
    また、傷害による損害に限り、自賠責保険会社に対し、治療費等の既に発生した損害について、保険金ないし損害賠償額の内払を受けられる制度もあります。
  • 仮払い仮処分
    以上の方法によっては十分でなく、また、加害者からも内払を受けられないときに利用されるのが、加害者等損害賠償責任を負担する者または保険会社に対する損害賠償金または保険金の「仮払い仮処分」です(民事保全法23条2項)。これは、訴訟によっていたのでは、時間がかかりすぎてしまうので、訴訟で決着がつくまでの間、訴訟よりも簡易迅速な手続で、目的を仮に達成しようとする手続です。これにより訴訟よりもかなり短期間で一応の決着がつくことになります。仮処分決定が出され、相手方が決定に従えば目的は達成されますし、相手方が決定に従わなければ、強制執行を申し立てて、目的を達成することができます。実務上は、裁判所の勧告により和解が成立することがよくあります。