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第1 交通事故の被害者の損害賠償請求

1 損害賠償請求ができる人
(2) 被害者の親族等

被害者の親族が、加害者等に対し、損害賠償請求をすることができる場合があります。例えば、交通事故で被害者本人が死亡してしまったような場合、その父母、配偶者、子その他被害者との間にこれらの者と実質的に同視することのできる身分関係があり、被害者の死亡により甚大な精神的苦痛を受けた者(例えば、被害者の夫の妹について認めた例)が慰謝料の賠償を請求することができます。ここでの損害賠償請求は、(3)に述べる、被害者の損害を相続した権利ではなく、近親者自身の固有の損害として法律上認められるものです(民法711条)。また、被害者が死亡した場合でなくても、死亡した場合と同程度の精神上の苦痛を受けた場合には、民法709条及び710条に基づき、被害者の父母や配偶者は自身の固有の損害として慰謝料の賠償を請求することができるとされています。