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第1 交通事故の被害者の損害賠償請求

3 損害賠償請求の内容
(2) 後遺症が生じた場合

(へ) 器具代や住宅の改造費
自動車事故により後遺症が残った場合、日常生活に支障が生じることから、身体機能を補うための器具や、住宅の改造が必要となる場合があります。このような器具の購入や、住宅改造に要した費用は、後遺症の程度や生活環境等を考慮して、身体機能を補うために必要かつ相当な限度で、賠償が認められます。
裁判例としては次のようなものがあります。
(a) 右目を失明した男子の将来の義眼代として、平均余命58年の間、4年に1度交換する必要があるとして、約99万円の賠償を認めた裁判例
(b) 失明した場合に、盲導犬関係費用として544万円の賠償を認めた裁判例
(c) 右下腿部を切断した4歳の男児に将来の義足代として53年間分の合計37万円の賠償を認めた裁判例
(d) 四肢麻痺等の後遺症を残した17歳の男子に、平均余命58年間に少なくとも11台の車椅子を購入する必要があるとして約144万円の賠償を認めた裁判例
(e) その他コンタクトレンズ、足底板装具、下腿免荷装具、義歯、コルセット、カツラ等の器具の購入費の賠償を認めた裁判例
(f) 脊椎損傷による両下肢完全麻痺等の後遺症を残した被害者につき、車椅子で動きやすいよう部屋を広くし、段差をなくし、浴室・洗面所を改造し、屋外のテラスをスロープにする等の改造費用の賠償を認めた裁判例
等があります。